アサーション
とある人に勧められ、アサーションに関する本を読み始めている。アサーションとは、
自分と他人を大切にした自己表現
という事らしい。
ドラえもんの登場人物で説明すると、以下の3パターンになる。
・非主張的自己表現=のび太
・攻撃的自己表現=ジャイアン
・アサーディブ(均整のとれた理想的表現)=しずかちゃん
のび太は、自己主張せず他人に流されるタイプ。ジャイアンは自己主張ばかりして他人の意見は聞かないタイプ。しずかちゃんはそのバランスがうまく取れていて、自己主張しつつ相手の事も考えて表現出来るタイプ。
勿論、理想はしずかちゃんタイプである事は誰もが認めるだろう。自分もその通りだと思うしそうあったなら対人ストレスはかなり減るであろう。しかしながら、自分はのび太タイプだ。
ジャイアンタイプは例えばパワハラ上司、ストーカー、そんな感じだろう。
しかし、現実的にはアサーションは理想ではあるが、非現実的だと思う。なぜなら、前提条件として、共にしずかちゃんを目指していなければ軋轢が起こるだろう。自分は言いたい事を相手の事も考えつつ表現したとしても、相手がジャイアンタイプだったら関係は成立しないのでは?
どんなに相手のことを考えつつであろうが、自分の考えを嘘なく優しく述べたとしても、人にはそれぞれ個性があるし価値観が違う。その辺りの事はどう処理すればいいのだろうか?結局は地位などの関係性が優先されるのではないか?
この仕事をやってくれといわれ、これこれだから私には出来ませんとどんなに上手く表現しても、会社の中でそれって成り立つ?
そういうことだ。
理想と現実はちがうと思う。知らないよりは知っていた方がもしかしたら役に立つ時があるかもしれないが、現実は厳しいのではなかろうか。