超えられない壁

理解と行動。

理解は自分は頭で行うことと認識している。頭で理解する。わかるということ。

そしてなんらかの悩みを抱えている人の最大の壁は、理解が行動に結びつかないことだと思う。

なぜか？

とても簡単な答えだと思うし、当たり前。人間が悩んでいるのは頭で悩んでいるのではなく、感情だから。自分は脳科学者ではないのでうまく表現できないし、万人に当てはまることかもわからない。少なくとも自分の場合のこと。

どんなに感銘を受け、どんなにその通りだなと思っても、それは頭で理解しただけなんだ。問題は、いつもの悩んでいる事象が起こったとき、真っ先に起こるのは感情の動き。

恐怖、不安、そういった感情は頭では制御できない。勝手に湧いてくるものだからだ。頭で考えて起こしている感情ではない。まさに反射行動とでもいうのか。勝手にその感情が真っ先に浮かんでしまい、その次に頭の中に考えが浮かぶ。

このシステムを根本から変えるには、頭の理解だけでなんとかなるものだろうか？

例えば認知行動療法は沸き起こる感情を後から頭で考え、この感情は事実に反している、という事を繰り返し行い強制するものと自分は理解している。しかし、頭でどんなに再考したとしても、どうやって感情をコントロールできるのだろうか？繰り返し行う事でそれが可能なのだろうか？

ここがどうしても自分には超えられない壁なのだ。どうやったら、勝手に湧き起こる感情をコントロールすればいいのだろう。