変わったもんだな
年が明けた。
めでたいことなんだろうが、正直ほとんどその感情が湧かない。ある程度健康でこの日を迎えられたことだけは感謝せねばいけないだろう。
しかし、いつからだろう、年賀状のやり取りが途絶え、街並みもいつもと一緒、気分も特に変わらなく。子供の頃はなんかわからないわくわく感があった。何故か靴をそのタイミングで新調してたような。いつもと違う閑散とした街。そんなイメージが今でも思い出される。今は、もうそんなイメージは何処にも無い。ごく普通の1日。
それが良いか悪いかはわからない。便利にはなったが、何かこころを捨ててきた結果な気がする。
あと数日したらまたいつもの電車に揺られいつもの生活がスタートする。
大人になるということがここまで退屈でつまらないものだと知っていたら、みんなピーターパンシンドロームにハマるのかな。大人になることで得られる最大の変化は「自由」だろう。権利と必要なお金さえあれば大体のことはできる。しかし、それらは全て刹那的なものしか得られず、時間と共に消え去る感情。いつまでも続く飢餓感。その連続だ。
生き辛さの正体はその飢餓感かもしれない。何をやっても何か満たされない。でも何をしたら良いかもわからない。結果、いつもの繰り返し。無限地獄とでも言おうか。
年始にこんなことを考えている。